あかぎれ

私はニューヨークに来て今年で9年目になるが、一度もあかぎれになったことはない。なのに、2月の頭に日本に2週間ほど行っただけで、あかぎれができてしまった。それは冷たい水で炊事をするからだ。約50年以前に建てらてた日本の家のキッチンシンクは非常に低く、各ドアの入り口もパートナーが通る際は頭を低くかまえかがまないとぶつけてしまう。人間は50年前に想定した以上に進化成長を続けたのだ。
 こちらニューヨークのコンドミニアムの天井は3Mを超え、中二階が作れそうな高さである。キッチンはゆったりとスペースがとられ、キャビネットはシンクの他にディッシュウォッシャー、4つのガス口のある調理台、その下にはゆうに大きな七面鳥が焼けるオーブン、踏み台にのらないと届かないキッチンキャビネットと、とにかくスケールがでかい。
ここで自炊をしていても、あかぎれにはならないし、以前イーストビレッジのアパートに住んでいた際も、ディッシュウォッシャーなどなく、全部素手でお皿等洗っていたが、特にあかぎれになることはなかった。
バスルームなど、更にゆったり作られており、洗面台が2つ、深いバスタブ一つ。別の場所にシャワー室があり、こちらではレインフォーレスト(雨林)シャワーと呼ばれる大きな円型のシャワー口が天井付近に設置されており、それをオンにすると、本当にレインフォーレストの中に立っている感じがする。すっかり身も心も洗われる感じがする。
できればこの巨大バスルームエリアを少し狭く作ってリビングルームエリアを広くしたいものだ。できなくはないが今のところはこのゆったり感を存分に味わうことにする。 日本に滞在中、パートナーは玄関のドア上部分に2回ほど頭をぶつけていて、一応念のため、どのドアを通る時に頭をかがまなければいけないか聞いたところ、全部と即答していた。
あかぎれなど子供の頃にしかなったことがなかったが、アメリカの子供や大人はあかぎれってなるのだろうか。この十分設備の整った、住宅事情ではなりそうもなさそうだ。 

NaokoのNY暮らし

NY、マンハッタンでReal Estate Agentとして活躍中。NY生活の発見をお送りします。Instaも見てね。https://www.instagram.com/naoko_ichijima/

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