地下鉄のミュージシャン
NYの地下鉄構内ではいつも誰かしら演奏をしてお金稼ぎをしている。NYへ来た当時はその音量とパフォーマンスの迫力で、よく足を止めては聞き入ることもしばしばである。思わずCDまで買ったことがる。
14th StreetのUnion Square駅は何本もの線が交差する、要は交通のハブになっている駅である。最初、電車を降りて出口に向かうため階段を上るとびっくり。「え?ピアノ?」ピアノ率いるミュージシャンがが元気よく演奏していた。アップライトのピアノを駅構内に持ち込んで演奏している。一体どうやってピアノをいれたのかびっくりだ。私が見えてないだけかもしれないが、見る限りほぼ階段だし、あっても路上とその駅入り口をつなぐエスカレーターのみだ。
ピアノ演奏といえば、West 4th にあるWashington Square Parkでいつもグランドピアノを演奏している人がいる。これも不思議でどこからあの巨大なグランドピアノをもってきて、どこまでしまうのか不思議である。一回、演奏が終了して、運び出している姿を見かけたが、果たしてそれをどこまでころがしていくのやら。NYUが回りにあるのでその一室かとも勝手に思ったりしている。彼が公園にいるといつも聞いてみるのだが、寒い中ピアノを弾いている姿はなんとも切ない。本人も、いつも演奏が終わると、「僕はこれからどうやって生きていけばいいのか」と問いかけて、帰っていく。
あと、もう一つ不思議なのが、いつも演奏する駅とスポットが決まっている。よく、それぞれの演奏者がバッティングしないと思って関心するばかりだ。予約表などあるのだろうか?
NYに来てたての頃はなかなかバイオリンの先生が見つからず、そろそろその駅や公園で弾いているいる人に声をかけて「バイオリンを教えてくれませんか?」と聞きたくなるほど、クオリティーは高い。あと、もう1週間待って、見つからなかったら本気で聞いてみようと思っていた矢先に友人伝えで先生が見つかったのでよかったが、それくらいレベルの高い演奏が駅で聞こえる。それだけではないだろうが、生計の足しになるのもわかる。みんなバンバンチップを入れている。
それはともかく、今日も誰かがどこかでまた生演奏をしている。NYは野外音楽活動や地下鉄で演奏が聴けるとてもいい街だ。
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